仕事を辞めたいほどじゃない。でも、このままでいいのか不安なときに考えたいこと

今すぐ会社を辞めたいわけではない。でも、この生活をこの先も続けていいのか分からない。そんなときに、残る・辞めるの二択にする前に整理しておきたいことを考えます。

仕事がものすごく嫌なわけではない。
人間関係も、別に最悪ではない。
給料も、とりあえず生活はできる。

けど、たまに思う。

「自分、このままここにいていいのかな」

給料明細を見たとき。

5年くらい上の先輩を見て、「自分も数年後はこんな感じなのかな」と思ったとき。

仕事から帰って、ご飯を食べて、少しスマホを見ていたら、もう寝る時間だったとき。

友人が転職したと聞いたとき。

別に、今すぐ会社を辞めたいわけじゃない。

でも、この生活をあと5年、10年続けたいかと聞かれると、すぐには答えられない。

たぶん厄介なのは、この「けど」の部分です。

辞めたいほどではないから、決めにくい

今の会社に良いところが一つもなければ、もっと簡単なのかもしれません。

実際にはそうでもない。

給料には少し不満がある。
けど、人間関係は悪くない。

仕事内容には飽きてきた。
けど、残業は少ない。

もっと条件のいい会社も気になる。
けど、今の仕事にはもう慣れている。

転職したい気もする。
けど、次の会社が今より良いとは限らない。

どちらも本音です。

だから、会社の愚痴を言いながら翌朝にはいつも通り出勤して、気づけばまた数か月経っている。

それ自体がおかしいわけではありません。

今の会社には、離れたい理由だけではなく、残る理由もちゃんとあるからです。

今月は大丈夫。でも5年後は?

仕事の不安は、「今」に困っているときだけ出てくるものでもありません。

たとえば給料。

今月の家賃は払える。
食費にも困っていない。

でも、カードの引き落としや固定費を考えると、自由に使えるお金はそれほど多くない。

欲しいものがあっても、

「買えないわけじゃないけど、今月はやめておこうかな」

と一度考える。

給料がまったく上がっていないわけではない。でも、物価も上がっていて、前より余裕が増えた感じもしない。

そこで気になるのは、今月よりも先です。

このまま5年経ったら、生活はどれくらい変わっているんだろう。

働く時間も似ています。

今は多少残業できる。
休日が少なくても何とかなる。

けど、この働き方をずっと続けたいかと言われると分からない。

仕事にも慣れた。

だからこそ、

「この仕事をあと5年続けたら、自分には何が残るんだろう」

と考えることもある。

今すぐ困っているわけではない。

今がそのまま未来まで続くことが、なんとなく不安になる。

そういうモヤモヤもあります。

「辞める理由がない」と「ここに残りたい」は少し違う

会社について考えるとき、

「転職するほど悪い会社なのか」

で判断してしまうことがあります。

でも、会社は100点か0点かではありません。

人間関係はいいけど、給料はもう少し欲しい。

仕事は楽だけど、このまま何も身につかないのは少し怖い。

安定しているけど、この働き方をずっと続けたいわけでもない。

反対に、不満があるからといって、今あるものを全部捨てたいわけでもありません。

慣れた仕事。

話しやすい同僚。

毎月入ってくる給料。

休みの取りやすさ。

通勤のしやすさ。

こういうものも、会社を変えれば一度リセットされるかもしれない。

だから、まずは「辞めるか残るか」ではなく、

今の会社で残したいものと、変えたいものを分けてみる。

これくらいからでもいいと思います。

やりたい仕事がなくてもいい

転職を考えると、

「じゃあ何がしたいの?」

という話になりがちです。

これで止まる人もいます。

求人を開いて職種一覧を眺めても、特別やりたい仕事が見つからない。

営業がしたいわけでもない。
企画がしたいわけでもない。
エンジニアになりたいわけでもない。

そもそも、仕事で夢を叶えたいわけではない。

ただ、

もう少し休みが欲しい。

今より給料は下げたくない。

毎日遅くまで働くのは減らしたい。

通勤に往復2時間使う生活はやめたい。

好きなことに使えるお金が、もう少し残ってほしい。

そういうことなら分かるかもしれません。

「何がしたいか」が分からなくても、「今より何を減らしたいか」なら考えられる。

逆に、

「これは失いたくない」

という条件もあるはずです。

それだけでも、求人を見る基準は少しできます。

今より悪くなったら、と思うと動けない

転職を考えているのに動けないと、

「自分は行動力がないのかな」

と思うこともあるかもしれません。

でも、今の会社には「分かっている」という強さがあります。

誰に聞けば仕事が進むか分かる。

忙しい時期も知っている。

どの上司が面倒かも、どこまでなら有休を取りやすいかも分かっている。

転職すると、それが一度なくなります。

給料や休日は求人票で確認できても、人間関係までは分からない。

残業時間が書いてあっても、自分が配属される部署まで同じとは限らない。

仕事が合わなかったら。

年収が下がったら。

また辞めたくなったら。

そう考えると、今の会社への不満が急に「まだ我慢できるもの」に見えてくる。

特に、次が合わなかったときにしばらく収入が減るかもしれない、と考えれば、お金の不安も出てきます。

だから、転職について考えたからといって、すぐ会社を辞める必要はありません。

残したいものと、変えたいものを確かめる

会社に残る。

転職する。

この二択だけを考えると、どちらも重くなります。

その間には、もっと小さいことがあります。

たとえば、今の経験でどんな求人が出ているのかを見る。

今と同じ仕事なら、他社ではどれくらいの給料なのか。

年間休日はどれくらい違うのか。

自分が嫌だと思っている条件は、会社を変えれば本当に変わりそうなのか。

求人を見ると、今の会社の条件も比べやすくなります。

今の会社で残したいものは何か。

今の会社で変えたいものは何か。

比べることで、その二つが少し見えてきます。